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家出少女 ラバトリー改造1

第1話:前編

 大ぶりの百合の花がわたしを囲んでいます。強い癖のある匂いで、鼻が閉じたがるほどもはや異臭なのです。わたしはとても居心地が悪く、でもお尻だけはそわそわして浮いてきてしまう。わたしは和式便器の中をずっと覗いてました。四つん這いで、トイレの床に手をついて、便器の水溜りを見つめていました。便器は黄ばんでいました。わたしの肌の色に似ています。わたしの肌の色は黄色く、くすんでいて、暗い照明の中では特に、どす黒いほどなのです。もっと美しい肌に生まれていれば、こんなふうに便器と向かい合って対話することもなかった。でも、それはそれで、お楽しみかもしれない。

 隆也さんが、わたしを縛りつけたのです。両腕は、水を流すレバーの部分に、そして、足は開くように、胴体と繋げて縛った。わたしはお尻を突き出すことはできるけれども、それ以外、ほとんど身動きが出来ない。そうだ、もう一つ、便器に顔を押し付けることも出来るかもしれない。

 わたしは便器の出っ張りに、口づけをした。便器は硬く、硬すぎて冷たく、冷たすぎてクールだ。わたしは便器が嫌いではない。

 誰も来なかった。いつまで経ってもこない。わたしは裸体だ。わたしは待ちくたびれている。股が冷えて、腹が突っ張り、膝が震え、それでも、頭の中は常にエンジンがかかっていて、フル稼働状態だから、冷えることは無い。いっそ頭の中に扇風機を埋め込んで、冷やしてやれたらどんなに楽だろう。そしたら、冷静な頭で、自分のことを真上から見下ろせるだろう。見下ろして、馬鹿め、と、一笑に付し、腹を蹴り上げるだろう。それか、泣き喚きながら止めてくれと哀願するかもしれない。誰に? もちろん、自分自身にだろう。

 隆也さんは、わたしを見た瞬間、獲物を捕らえたような眼つきをした。わたしは、囚われたような目つきを、したんだと思う。わたしはすでに、奴隷だった。それが、とても当然のような気がしたのだ。隆也さんとは、わたしが働いているデパートの菓子売り場に、ふいと現れて、高いチョコレートを買った。それが最初の出会いだった。わたしは、隆也さんの表情を見てしまって、その声を聞いて、手が震えた。その震えは、身体全体にすぐ拡がった。粘膜まで震えて、熱をもち、膿みさえ湧いてきそうなほど、わたしはすぐ腐ってしまった。そうだ。わたしは腐った肉なんだろう。だからこんなに鴉の嘴のような隆也さんの手に、啄ばまれて、もう、ぼろぼろになってしまった。ぼろぼろになって、骨になった私には、もう魅力は無い。便器となって、ご奉仕しよう。

 便器になりたいと、わたし自身が言い出したのです。あなたはもうわたしには飽きたはずだ。もう、啄ばめる肉は、残っていないのだから。皮膚も千切れ、肉はスカスカ、残った骨や関節だけで、誰か別の人に抱いてもらう。骨まで、どうか、わたしを味わってほしい。わたしの骨からは、血よりも濃いエキスが出るはずだ。

 隆也さんが二回目、わたしの店にやってきて、メモを渡してくれて、仕事が終わって、そのメモに書いてあった店に行ったら、隆也さんは、わたしよりも遥かに美しい女と酒を飲んでいた。「君ね、きっと、いい奴隷になるね。僕の眼を見ただろう。見て、うっとりとしただろう。僕には分かるんだ。君は自分を大切にしない女だね。僕はそういう女は嫌いじゃない。中途半端はイヤだろ? 本格的に破滅したいなら、何でも僕の言うことを聞いていればいいんだよ。君は僕の奴隷。この人は、僕の愛している人。君は、この人の言うこともちゃんと聞くんだよ。」

 その女は、わたしより年上だったが、わたしよりも若く見えた。わたしは顔色も悪く、顔が貧相で、地味で暗い女だから、すでに年寄りみたいなのだ。一方、その女は健康的で、肌の露出も上品で、唇が厚く、肉惑的な美人だった。囀りのような、よく響いてよく転がる声をしていた。丸い玉が転がっていくような、ポンポンと、弾みのある声で、わたしのことを、なにこのブス、こんなブスに触られたりすんの嫌よ、と言った。蔑むという悪意もなく、無邪気に、子供のようにあっけらかんとわたしを打ちのめした。わたしは打ちのめされて、申し訳なくなった。わたしは幼少から、醜い容姿のせいで貶められるのは慣れていたけれども、せっかく隆也さんの奴隷になれたのに、容姿のせいで不愉快な思いにさせてしまうなんて、申し訳なかった。わたしは出来る限り、美しくなる努力をするから、奴隷にしてください、と頼み込んだ。女は、汚らわしいものをみるように、その美しく艶やかな顔を歪め、じゃあ、今、おまんこを舐めなさい。お上手だったら、わたしの眼の届く範囲で生きることを許してあげる、と言った。

 店は個室で、テーブルにはクロスがかかっていたが、いつ店員がやってきてもおかしくない。でも、わたしは、何も考えられなかった。隆也さんの眼が、わたしを追い詰めるのです。隆也さんは、じっとわたしを見つめてくれる。わたしの底を見ようとする。底の、澱を見ようとする。澱は、きっと泥だらけで見にくいだろうに、面倒にも泥の中を探ろうとする。隆也さんはとても率直な人なのだ。自分は嘘ばかりつくくせに、他人の嘘は許さないし、見抜くのも上手い。見抜いて、追い詰めるのも上手い。わたしには分かる。そんな人間は、恐れられるが、酷く人を引きつけるものだ。
 
   
    
 
 わたしはテーブルの下に潜り込み、女の股を開かせた。スカートをまくり、太腿を掻き分ける。女の太腿はしっとりと柔らかく、とてもジューシーだった。いつまでも触っていたいほどだったが、その触感をもっと味わおうと手を伸ばしたら、女が爪の長い手で、わたしの手をピシャリと強く叩いた。わたしは舌でしか、女を味わえないらしい。女はパンティーも履いておらず、陰毛も剃っていた。この女もセックスのときには隆也さんの奴隷になるのかと、悲しくなった。隆也さんは奴隷にはならないのだろうか? 隆也さんが、尻を叩かれ、苦痛と快楽に顔を猿のように醜く歪ませている姿を、見たい気もするが、わたしは一生見られないだろう。この女とは、いつもそんな変態的なセックスをして、その後で、油っぽい食事とフルーツを頬張ったり、一緒に今度はどんなセックスがしたいかとか、語り合ったりしているんだろう。わたしは少し悲しくなったが、わたしは所詮舐めることでしか、この女に奉仕できない。わたしは女のつるつるのおまんこに顔を埋め、無我夢中で吸った。女は最初は痛がって身体を跳ねさせたが、じきに加減が分かってくると、私の舌に一番感じる花芯を押し付けてくるようになった。わたしは小刻みに、舌を震わせ、女にご奉仕した。女は、すぐに、か細い声を出して、イッた。

 隆也さんがわたしを最初に抱いてくれたのは、その日の夜で、三人でシティーホテルに入った。わたしは膣には入れてもらえなかった。欲しかったのに。すごく、欲しかったのに。隆也さんはわたしの膣に極太のヴァイブレーターを無理やりねじ込み、わたしのアナルを犯した。アナルを犯されるのは初めてで、ほぐされることもなく、隆也さんの太くてよくくびれたおちんちんが、わたしを犯した。内臓が圧迫されて、痛くて気が狂いそうになって、本当に狂っていたのかもしれない、叫び声を上げて、わたしは一瞬気が遠くなった。隆也さんはそれでも容赦しなかった。女はわたしの苦しむ様を、ビデオに撮っていた。隆也さんがあんまり激しくわたしを揺さぶるもんだから、入れていたヴァイブレーターがスポンと間抜けな音を立てて抜けてしまって、ベッドの下へ転がり落ちた。隆也さんは舌打ちをしたが、それでもわたしを責めさいなむのは止めず、わたしの腸壁を破く勢いで、突いて、突いて。女はケタケタ笑いながらヴァイブレーターを拾い、わたしの口に突っ込んだ。喉の奥をつかれてげえっと胃の中のものと一緒に吐いたら、隆也さんもわたしの中に射精した。隆也さんは、ちょっぴり呻いた。呻き声が嬉しかった。もっと、わたしの中で快楽を感じて欲しかった。隆也さんの快楽に歪む顔が見たい。もっと、もっと。

 その日から、わたしは職場も放棄し、独り暮らしのアパートに閉じこもり、ひたすら隆也さんの連絡を待つようになった。

 わたしはいつでも駆けつけた。隆也さんは、わたしをいろいろなところへ縛り付けた。公園のジャングルジムに、水銀灯に、滑り台に、股を広げて。海でも、わたしを裸にして、わたしの中を犯した。もちろん、膣には入れてくれなかった。お尻の穴が好きなのだ。わたしのお尻はよくほぐれるようになった。よく、お漏らしをするようになって、わたしは家ではオムツを履くようになった。隆也さんは浣腸も好きなので、わたしの腸はぼろぼろになり、下痢と便秘をくりかえすようになってしまった。

 働かなくなって、収入が途絶え、親に怪我をしたと嘘をついて、送金してもらった。でも、家賃もそのうち払えなくなり、隆也さんに相談したら、俺のうちに来い、と命令された。これ以上の喜びはなかった。隆也さんに四六時中奉仕が出来て、隆也さんの命令さえ聞いていれば、わたしは幸せなのだから。本当に、幸せなのです。わたしは愛されてはいなかったが、目障りなわけでもない。そばにいてもいいなら、もっといたぶられたかった。いたぶられて辛くて泣き叫んでいる姿が、本来の自分の姿なのかもしれない、と思う。そんな風に、自分を可哀相にしなければ、自分を愛せない。自分を愛しいと思えないのです。因果なもんです。

 隆也さんは、わたしを、苦しめるために、全身をベッドにくくりつけ、手でこちょこちょ気が遠くなるほどじれったくくすぐった。くすぐったすぎて、あまりにも苦しくて、わたしは失禁してしまった。女はわたしがちょろちょろと失禁する様をビデオで撮って、ネットで流し、わたしを晒し者にするのが??好きだった。女は玄人だったから、夜は仕事に行くことが多く、わたしは女が仕事に行っていて、隆也さんが家にいるときは、隆也さんを独り占めに出来た。隆也さんは、たまにわたしとお話をしてくれた。犬か猫に話しかけるように、赤ちゃん言葉で話すこともあった。わたしは小動物になった気分で、とてもいい気持ちだった。でも、最後には、お前は奴隷で、俺のちんちん舐めることとケツの穴に突っ込まれることしかできない、能無しの屑なんだから、そんなケツの穴みてえな口で笑うな、と、たしなめられる。でも、本当は知っている。隆也さんは、わたしをたまにだけど、可愛がったり撫でたりするのも、嫌いじゃないのだ。隆也さんは繊細で、とても頭がいいから、とても孤独な人だ。孤独だが、隆也さんの脳味噌の中には何人もの人格がいる。多重人格とか、病的なものではなくて、仮面の強いバージョンみたいな。演じることが好きな人なのだ。きっと、仕事中は真面目で誠実なよく頭の切れる社会人なんだろう。わたしには分かる。わたしだけ、知っている。わたしに優しくしたがるのも、確かに隆也さんの一面なのだろう。わたしはそんな隆也さんも、好きだ。

(ラバトリー改造 第1話おわり/第2話につづく)

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