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家出少女 シャンパンと一本の薔薇 5

第5話:薔薇

デートはイタリアンレストランから始まった。決して高級とは言えないが、いつもカフェやファーストフード店でムダ話をしていた2人にとっては十分改まった場所だった。
京介が、美月におしゃれな長い化粧箱を渡した。

「はい、プレゼント。俺達の交際始まり記念。」
「ありがとう…」

開けて見ると、一本の深紅の薔薇が入っていた。花びらはビロードのようで、茎や葉は対照的な深い緑を帯びている。

「わあ…素敵。」

美月は美しい薔薇に魅入った。京介が照れて言う。

「それね、プリザーブド・フラワーだから、多少持ち歩いても平気だよ。本当はアレンジメントでドーンと贈りたかったけど、今の俺にはこの程度で…」
「ううん。一本っていうのもカッコイイ。嬉しいな…ごめんね、私は坂本君に何にも…」
「いいのいいの。一度やってみたかっただけだし。ね?さ、食べよう。」

京介はそう言うと、運ばれてきた料理を美月に勧めた。

食後、しばらく雑談をしながら歩き、京介がネットで見つけたラブホテルに入った。フロントで受付の男性が2人ににこやかに話しかけて来る。

「ご利用ありがとうございます。本日の当ホテルのサービスでございます。バスタブに浮かべてお楽しみください。」

そして薔薇の花びらが沢山入った籠を差し出した。美月が笑って受け取った。

「今日は薔薇デーね。」

感じのいいラブホテルだと、美月は思った。彼女はバスタオルを身に付けただけの姿で、ベッドに座っている。各個室から美しい石庭風の中庭が見える作りになっていた。蹲の後ろに何本も植えられている細い竹林と、強めの間接照明のライトのお蔭で各部屋が見えることはなく、プライベートが保たれていた。

「…ラブホって風呂場とかトイレとかの一部がガラス張りになってたりしてて、やっぱエロいね。」

美月の後にシャワーを浴びた京介が、初めてのラブホテルに興味深々の様子で近寄ってきた。彼もバスタオル一枚である。そして美月の隣に座り、彼女を膝に抱きかかえた。共に同じボディソープの香りがする。

「…本当だ。デコルテに色っぽいほくろがある。」

美月の胸に目をやった京介が、章吾から聞いていたほくろを見つけて嬉しそうに言った。そして、小さい子を抱くようにキュッと美月を抱きしめた。

「…坂本君?」
「う~ん…恋人らしい呼び方決めない?」
「じゃ、じゃあ…きょ、京介…君。」
「じゃあ、俺は…みづ…みづちゃん…美月ちゃん…?」
「呼び捨てでいいけど。」
「美月。…うん、美月って呼ぶよ。」

はしゃいでそう言うと、美月の唇に口付けをした。そして彼女を膝から降ろし、ベッドに横たえた。…遠慮がちにバスタオルを取る。一糸纏わぬ美しい裸体が京介の目に飛び込んで来る。初めて見る美月の裸に京介は息を飲み、彼女は恥ずかしさに目を逸らした。美月を見つめたまま、京介も腰のバスタオルを取った。彼のモノは、美月が初めて見る大きさだった。まさに『肉棒』と呼ぶにふさわしい彼自身は、既に硬さを帯びて起ち上がりかけていた。
京介がゆっくり美月の上に重なってくる。優しい口付けから始まり、あの川べりでの激しいキスに変わる。段々息遣いが荒くなり、鼓動が速く鳴る。京介の唇は首筋から胸へと伝わる。美月はその頭を両手で抱きながら、微かな喘ぎ声を上げた。

「あ…ん…」

京介の足が美月の両足の間に入り、太ももを股間に押し付けて来た。それだけでもう、濡れて来る。乳首を弄ばれながら、美月は両膝を立て、彼の太ももに肉襞を押し当てた。

「う…わ。…やらしい…」
「だ…だって…」

京介がぺろりと舌なめずりをし、乳首に指を残して、唇をウエストに這わせ、更に茂みへと向かった。

「あ…」

柔らかくて温かい舌が美月の肉芽を舐める。彼女の脳裏に何かが広がった気がした。

「あ…ああっ!…そ…んな…っ!」

京介が顔を上げた。

「せん…美月…?ここ、舐めてもらったことないの?」
「う…うん…たぶん…」

美月は正直に答えた。今まではどちらかと言うと一方的に奪われたり、奉仕させられたりする事の方が多かったからだ。

「俺は美月が大切な人だから、舐めてあげたいな。」
「じゃ、じゃあ私も…」

そう言って美月が身体を起こそうとすると、京介は焦《苜って引いた。

「や、俺は今はダメ。…そんな事してもらったら…すぐに出ちゃう。」
「そう…なんだ…」

彼は再び彼女を寝かせると、足を開き、丁寧に肉芽や肉襞を舐めた。

   
    
 
「あっ…く…ううっ…」

美月は快感に身をよじった。これだけでイッてしまいそうだった。京介は舐めながら、指を膣に入れてきた。いつもコーヒーを運んでくれる、男性にしては細長く美しい指を思い出した。その指が今、自分の膣の中に入り、中の肉壁を弄り回している…その刺激と、肉芽への舌の愛撫で、もうどうにかなりそうだった。
「ああ…もう…ダメ…入れて…入れ…て…」

美月は哀願し、更に足を広げた。京介の口と指がゆっくりと離れ、代わりに彼の反り起った肉棒を押し付けてきた。何度か先端で膣の入り口をなで、ぐっと押し込んでくる。

「!!!ぅあっ…!…あっ!!」

衝撃だった。明らかに今までの男達よりも太くて硬い。そのせいか、なかなかすんなりとは入らなかった。

「大丈夫…力を抜いて…ほら…息吐いて…」

京介は優しく言い、彼女の太ももをさすった。美月は言われた通りに息を吐いて、呼吸を整えた。それに合わせて、彼も徐々に押し込む。やがて完全に根元まで膣の中に隠れた。

「どう?気持ちいい?」
「…うん…」

美月は目をつぶって小さくうなづいた。微かに震えている。京介は今度はゆっくりと引いた。その膣内の摩擦にもまた、彼女は声を上げた。京介の心に愛しさが込み上げて来る。…もっと狂わせてやりたい…。彼は前後に動き出した。

「あああっ!…すご…い…すごいぃ!」

美月は身体を反らし、叫んだ。京介の肉棒は力強く動いた。彼女の膣はその度に卑猥な音を立て、愛液は入り口から見え隠れするそれをヌラヌラと黒く光らせた。しばらくして京介は、美月を回転させ、バックの体勢を取った。

「わ…私、バックは低くないと…痛いの…」

荒い息遣いの下で、美月が言う。

「じゃあ、両肘付いてみたら…?お尻は上げて。」

京介に言われるままの姿勢をしながら、美月は恥ずかしさに身もだえしそうだった。自分のすべてが見られてしまうと思っただけで、また愛液が溢れてきそうだった。京介が彼女の膣にもう一度、注意深く肉棒を挿し込んだ。

「…どう?大丈夫…?」
「う…うん…」

それを聞いて、京介が再び動き出した。

「あうっ!」

直後から美月の脳にまた違う快感がほとばしった。激しく突かれて溢れ出た愛液が、彼女の内ももに垂れた。もう、前後不覚になりそうだった。
京介は美月に重なる様にして左の乳房を弄り、乳首を指でぐりぐりと挟んだ。右手は彼女の肉芽に伸び、指先で乳首と同じ様に弄んだ。

「や…ああっ!ダメぇっ!…っああっ!!」

身体が押さえ切れない。自然に膣が強く締まり、何度も絶頂が襲った。美月の、マニキュアを施した細い指が、シーツを破れんばかりに握り締め、震えた。

「う…あぁっ!!…くっ!!…あああぁっっ!!」
「わ…み、美月っ…ダメ…そんなに絞めたらっ…あっ!」

京介がイッてしまった。美月の中に、熱い物が放出された。

「うっ…!」

京介が果てた後も、美月は締め付ける膣と快感に身体がビクつくのを止められなかった。2人は重なり合って、互いに大きく息をしていた。…やがて京介が美月の中から彼自身を引き抜くと、彼女は小さく喘いだ。

「ごめん…中でイッちゃった…」

京介が申し訳なさそうに言う。

「…ううん。…大丈夫。」

美月が起き上がり、潤んだ瞳で京介を見つめて言った。

「貴方との初めての夜は、…生で…私の中でって…決めてたの。…だから、嬉しかったよ…」

そして、そっと口付けをした。それに答えるように京介が抱きしめて来た。2人はしばらく無言で抱き合っていた。

「…ね、一緒にお風呂入ろうよ。俺、お湯溜めておいたよ。」

京介が美月の耳元で囁いた。

「うん。」

浴室のバスタブには湯が並々と湛えられていた。その湯を見つめて、美月が言った。

「幸せ。」
「ん?」

美月は京介の顔を見て、にっこり笑った。彼女は既に幸せだった。こんなにも愛されて抱かれたのは初めてだったからだ。これからもこの人と生きて行きたいと思った。

「これからも、幸せなお付き合いしようね。」
「うん。美月も、俺も。一杯幸せになろうね。」

京介はそう言うと、バスタブの上でフロントにもらった籠を勢い良く振った。薔薇の花びらが水面にはらはらと散り、辺りにはほのかな香りが漂った。

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